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車整備

【三菱ふそうキャンター】12vおよび24v電源回路搭載トラック車の充電・ジャンプスタート方法

2022年12月26日

いや~雪!!!という中ですが急遽三菱ふそうキャンター2tトラックのバッテリーが弱弱しく危ない!!!

という事で早速充電なのですが、この車両特殊と言えば特殊で、12vと24vどちらの回路も搭載しています。

日本国内の24v車両は全て12vで組み合わせにより、2つを直列で繋いで24vの車両なのですがこの車両は異なります。

2つの容量の異なるバッテリーを直列で繋いでイコライザーを介すことで内燃機関など大電流が必要な所では24v、他は12vで運用する12v車」なんです。

個人的にはエンジニア目線では24v、乗り手目線では12vというのがしっくりくる感じではありますが。。。

通常国産トラックと言えば24vなのですが、普通の24v車と何が違うのかというと「異容量デュアルバッテリーイコライザー付車」という所でしょうか。

早速作業していきたいと思います。

 

ブルーテック仕様12vおよび24v電源回路搭載(イコライザー搭載)車の充電作業

何だかややこしい感じしますがやはりメリット自体はあるそうで、ここ最近また増えてきているそうです。

念の為今までの24vトラックとイコライザー付12vでのトラックの充電方法で見てみたいと思います。

通常の24v車の場合

当サイトでは廃車寸前まで乗った日野デュトロがそうでした。

いたってシンプルで図で見るとこうなってます。
同容量・同系種の同じバッテリーを直列で繋いだシンプルな24vです。

 

この場合は24V対応(専用)充電器を使用して、以下のようにして一発で充電してました。
※12v同士繋がってる側の端子は使用しない事!

 

私の前の普通の24vトラックではこちらです↓↓↓

チェック:日野デュトロ

no image
24vトラックor外車のバッテリー接続方法と充電方法|2つのやり方

続きを見る

 

 

デュアルバッテリーイコライザー付12v車の場合

今回の三菱ふそうキャンターのブルーテック仕様車の場合はバッテリーイコライザーが付いてます。

必要なところへ振り分けして24vを使用してるので何V車なの?となります。
※しかも並列では御法度のサイズの異なるバッテリーを直列+イコライザーで繋いでます。

 

イコライザーを見るとGND・12v・24vと書かれて配線が繋がっています。

 

上の写真をこの向きのまま表すとこうなってます。
架装バッテリーメインバッテリーの繋ぎ向きは直列のままですが、イコライザーがある事によって複雑化されてはいます。

 

という事でこの三菱ふそうキャンターに関しては、商品として売ってあるときは24vと書かれている事も有りますよね。

その意味もわかります。

注意ポイント

  • メーカー取扱説明書上正式には「12v」です。
  • さらに正確な名称で言うなら「12v及び24v電源回路搭載車」です。
  • 12v車なのでジャンプスタートする時も24vトラック同士で無くても軽自動車や普通車を使用してジャンピングも可能です。

 

ではやり方を見ていきます。

 

 

デュアルバッテリーイコライザー付12v車の充電方法

充電方法です。

12v充電器を用意して、架装バッテリー(左)・メインバッテリー(右)で分けて12v充電をしてあげます。
※これに関しては24v車も全て同様に12vに分けて別々に可能ですが、単純24v車の場合は24vバッテリー充電器一つで完結できます。(この車両タイプは出来ません。)

架装側の(+)と充電器の(+)、(-)と(-)を繋いで充電。
メイン側の(+)と充電器の(+)、(-)と(-)を繋いで充電。

まとめポイント

12v充電器を二つ持ってる人は同時に一回で可能です。
一つしか持ってない人は一個づつするしかありません。

【冬場など限定】

冬のバッテリーは弱りやすいので繋ぎっぱなしサイクル充電器タイプ(繋ぎっぱなしパルス充電監視可能タイプ)を繋いでおくことをお薦めします。
二つ共は流石に乗り出しが面倒ですので私は冬だけは常にメインバッテリー側(スタート側)のみ繋いでますのでスタートはバッチシです。

 

 

デュアルバッテリーイコライザー付12v車のジャンピング方法

次はジャンプスタート方法です。

ジャンプスタートではこの車両はメインバッテリーのみを使用します。

救護車両は必ず12v車となります。

 

救援車側のバッテリーのプラス(+)とブースターケーブルのプラス(+)を繋ぐ。
救援車側のバッテリーのマイナス(-)とブースターケーブルのマイナス(-)を繋ぐ。
※注意:繋いだ後は反対のワニクリップを接触させない事!

 

故障車側のプラス(+)とブースターケーブルのプラス(+)を繋ぐ。
※注意:メインバッテリーのみを使用します。

故障車側のマイナス(-)またはフレームアースとブースターケーブルのマイナス(-)を繋ぐ。
フレームアースの場合はこんな感じ。

 

錆が酷い場合などはメインバッテリーのマイナス(-)でも大丈夫です。
行き先は他部品にも繋がってますがアースです。

 

救護車側のエンジンを掛けて、故障車側のエンジンを掛ける。

 

※しばらくこのままにしておく。

 

注意ポイント

正直住んでいる地域によってはバッテリーが上がりやすいorスターティングが弱弱しくなる季節・時間帯とか生活してたらもう判るじゃないですか??

そして救護車なんて呼んでられね~よって言うのが有る場合は一つバッテリー持っておくことをおすすめします。

常に満タンでこの時期だけ積んでおくだけで救護車呼ばなくて良いので楽だし、ブースタースタートも車の位置等すら気にせず可能です。

 

 

デュアルバッテリーイコライザー付12vおよび24v電源回路搭載車の充電・ジャンプ作業で必要な部品・工具等

部品類:

今回は特にありません。

 

工具類:

●12v充電器|※24vは使用不可

私の使用してるオメガプロは新型出てました。

 

●ブースターケーブル|※太さに注意

細いケーブルでして焼け焦げた経験はありませんが、ジャンピングする時は2tトラックは100A(アンペア)用を使用して下さい。

 

 

【三菱ふそうキャンター】ブルーテック仕様12vおよび24v電源回路搭載車の充電・ジャンプスタート方法

今回の作業動画です。

 

バッテリー上がりはいつの時代も急ですよね。もちろん基本寒い時期です。
ひろし整備人
ひろし整備人

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