特殊工具にあたる、”バルブスプリングコンプレッサー”の使い方です。
絶対必要かと言われると絶対必要です。
※バイクによっては”手の力で外せる”程度の力のバルブスプリングはあります(トゥデイ等原付)、しかし装着時にはバルブを傷つけない為に「必ず必要」です。
バルブスプリングコンプレッサーの使用用途は以下
使用用途
- エンジンバルブ取外し・取付時
- ステムシール取外し・取付時
もちろんエンジンバルブのある4stバイクで、2stバイクでは使用しません。
原理としては万力と全く同じ原理で、アタッチメントが空洞円柱になってるのが特徴です。
バルブスプリングコンプレッサーの使い方
バルブ外し時
まずはコンプレッサー両端にアタッチメントボルトを挿入します。
”バルブヘッド側”と”スプリング側”の程よいサイズのアタッチメントを装着します。
シリンダーヘッドを用意して立てかけて、バルブヘッドとスプリングの中心をとります。
注意ポイント
ピンが円柱の中を通ってくるので、ズレてたらダメなので手で補正しながら。
ある程度指で回して仮固定して。
手回し棒を入れて。
締め込んでいきます。グリグリとだいぶ締め込んで行くとピンヘッドが見えてきます。
どのバイクも溝ではまってるだけなので簡単に外れます。
というか締め込んでいけば勝手に外れます。
無くさないように注意。”バルブコッター(コッターピン)”です。
逆回りで緩めて外していきます。
”バルブコッター(コッターピン)”を外してるので、エンジンバルブを取り外せます。
まずは”バルブスプリング”を外して。
後ろから指で押し出してエンジンバルブを外します。
こちらは”エキゾーストバルブ”排気バルブです。
逆側の吸気バルブ”インレットバルブ”も同じ要領で外します。
スプリング側の付け根にはステムシールがありますので、劣化している場合は要交換です。
劣化はオイル下がりの原因となります。
バルブ取付け時
取り付けに関しての使い方は全く同じ逆手順です。
一番イライラするコッターピンをスムーズに取り付けるコツは、グリスをピンの内側へ少しだけ付けてあげます。
ネチョっとなるのでステム(棒へ)引っ付いてくれるのでとても簡単に装着できます。
※グリスなので当然拭き取りも不要です。
バルブスプリングコンプレッサー
シリンダーヘッドの掃除や部品交換・清掃時に必要な工具です。
エンジンバルブコンプレッサー使い方動画