HONDAジャイロUPのドライブベルト交換方法です。
ジャイロUPは重い荷物を詰んでグングン走るのでベルトの切れが他の原付バイクよりも早く切れます。
そもそも積載最大容量が30kgまで対応しています。
他のジャイロXやジャイロキャノピーでも10kgで凄いのですがジャイロアップに関しては3倍です。
どこかのブログで冷蔵庫を積んでいるの見た事あります(笑)。過積載は違法なのでお気を付けください。
要はそれくらい積めるという事ですが、ゆえにベルトにかかる負担もとんでもなく大きいのです。
つまり
※ジャイロUPに関しては、重量物ビジネスバイクの為、一般のバイクよりもドライブベルトの交換頻度は多いので、だからこそ自分で交換することを覚えたいところですね。
ジャイロUPのドライブベルト交換方法
まずはジャイロUP特有の前準備です。
前準備:
まずは必ず必要なこの工程からです。
間違うと大ケガするので注意ですし、時間がかかるのはこの作業だけです。
クランクケースを開ける為に必要な工程です。
チェック:左クランク開け
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【ジャイロUP】左クランクケース(ベルトケース)の開け方|特殊フレームバイクのエンジンフレームのずらし方
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クラッチを外す:
前準備が完了したらクラッチとドライブフェイスを外します。
右側がクラッチ一式になります。
左側がドリブンフェイス・後ろにプーリーがあります。
どちらも外します。
空回りするのでユニバーサルホルダーが必須ですのでクラッチ側に、図のように掛けます。
インパクトレンチで【左】ドリブンフェイスの17mmナット・【右】クラッチの14mmナットを外します。
【左】17mmナットとドリブンフェイスが外れます。
【右】14mmナットとクラッチアウターが外れます。
この状態になります。
クラッチをVベルトごと引っこ抜きます。
これでベルトが交換出来ます。
ポイント
新品を用意して交換するだけですが、ジャイロアップの駆動系は手間がかかるので基本
- クラッチ整備/交換
- プーリー(ウェイトローラー)整備/交換
- ベルト整備/交換
の3つは、通常一式メンテナンスします。
新品交換ベルトを乗せて、両手でクラッチスプリングを縮めてベルトを入れる溝を開きます。
原付バイクの場合はそんなに力は要りませんがジャイロUPはスプリングが強い方なのでかなり力が要ります。
指の握力で開けます。
グググっと力を入れてクラッチを開けていきます。溝へきちんとベルトが入るまでです。
しっかりクラッチ溝の奥までいれるとプーリーまでギリギリ届くようになりますので両手でクランクケースへ入れます。
【左】ドライブフェイス・17mmナットと【右】クラッチアウター・14mmナット、ナットを再度ユニバーサルホルダーを使ってしっかり締めて完了です。
完成★
あとはクランクケースを閉めて、元通り組み立てて完了です。
※念の為必ず確認しておいてください。
重要:ベルト・WRの向きについて
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【ベルト式バイク全般】駆動系ドライブベルトの装着向き・ウェイトローラーの装着向きの注意点!
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|正しく駆動系を組む重要性
慣れてない人は必ずこちらを一度で良いのでご覧ください。
慣れてる人は私のやり方でも問題ありません。
チェック:正しい駆動系の組み方
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【ホンダスクーター全般】駆動系の正しい組立て手順|左クランクケース内・プーリー・Vベルト・クラッチ
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ジャイロUPのドライブベルト交換に必要な工具
●ドライブベルト(ジャイロUP)
ベルトが届くまで乗る事が出来ませんので、必ず予備で一つ多く持っておきましょう。
純正は切れにくいですがイキナリバチ~ンと切れます。
社外品は伸びてから切れますので、そろそろドライブベルト切れそうだな~という時は不調が分かります。(慣れが必要)
●ユニバーサルホルダー
ちょくちょく当ブログでも出てきますがユニバーサルホルダー。
空回りするのでクラッチアウターを抑える必要があります。
使う場所が結構あります。安物で充分OKです。
●電動インパクトレンチ|SI-170W(新型)
エアー工具のエキスパート信濃機販ですが、壊れない!ひろしバイク超おすすめの電動インパクトレンチ。
先っちょの引っ込んだコンパクト大工形状と違い、整備のしやすい突き出し形状です。
エンジンなどにもコンパクトで小回りが効きながら使用出来て、足回りなどにもツインハンマーなので対応出来ます。
※私はSI-160ですが165w→新型170wが現在の新型です。
●インパクトソケットアダプター
12.7mm→9.5mmへ変換
バイクはタイヤ足回り以外は9.5mmでないと力が強すぎるのと太くて使いにくい場面ばかりなのでこれが必要です。
●8mmディープ(ロング)ソケット
クランクケース用です。
8mmディープはクランクケースに干渉しません。普通ので良いじゃん!と思う人いると思いますが、キャプレター・インマニ・ワイヤー付近・マフラーエンジン側など必要な場面だらけです。8mmボルトの細いボルトを使うということは、細かい場所ばかりで、エンジンキャブレター周辺などです。むしろ普通のショート8mmはバイクでは干渉しまくるので必要ないです。
※8mmソケットだけはディープを買っておきましょう。(8mmのみディープ必要場面かなり多い)
ジャイロUPのクラッチのメンテ清掃・交換作業動画
クラッチの部分は前半です。
プーリー側と同時進行でもあるので、「駆動系」として”クラッチ(スプリング+シュー)”と”プーリー(WR交換)”と”ベルト”のメンテおよび交換の一連の作業動画です。
ジャイロUP:駆動系整備
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【2:ドライブベルト】
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【3:プーリー(ウェイトローラー)】
チェック:プーリー+WR
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