今回は走行中にエンストしてそれ以降エンジンがかからなくなったという連絡でした。
聞いたところプラグの交換は一年半くらいしてないとの事でしたので、およそ点火系の不具合かなとは予想しながら整備してみました。
先に今のプラグが点火しているのかどうかの確認✓が必要です。
急にエンジンが止まってしまったと連絡がありました。
いわゆる走行中にエンストをしたとの事です。
確認した所なにやら最近これで3回目だとの事です。えっΣ( ̄□ ̄|||)
もっと早く言ってよと思いながらも探っていきます。
点火系・カーボン詰まり系・エアー系・燃料装置系なのか様々ありますが、何にせよ基礎からの調査が一番です。
ただしプラグをなんと1年半年位変えてないとの事でしたので多分点火系だろうなと予測だけはしておきました。
予測しておくだけで点検の順序が変わってくるので作業スピードがUPします。(当然はずれることあり)
点火系の連動してるのはヘッドライトなのでわずかでもちらつく気配があればと思いみましたが、気配すら無し。
セルは回るしバックライプは点いているのでバッテリー系ではない。
この時点で点火系の不良が濃厚です。(あくまで一つの判断材料)
プラグを抜いて確認した所、やはり火花が飛んでいません。
メモ
経験上AF67のエンスト原因のトップはカーボン噛みが多いです。
- カーボン噛み
- インジェクション・プラグ回りの故障
- FIポンプ詰まり
- オイル量の不足
正直全部すれば良いんですけど人間時間は限られています^^;
点火装置系の確認|厳密には”火花”のチェックと部品交換
点火系といえば定番はCDI・燃料装置・点火火花ですが。
AF67はFI車なのでCDIを除く燃料装置と点火装置です。
中でも真っ先に点検するのが点火装置で、一番消耗しやすくかつ定期点検が必要な”プラグ”と”イグニッションコイル”の点検からです。
どちらも消耗品の為、火花をチェックしない限りどちらが不調の原因かわかりません。
ただし寿命としてはプラグの方がかなり短いので、基本的にはプラグは交換となります。
点火系装置の確認方法
古いプラグでは火花が飛ばなかったので”プラグを新品に交換して”以下の状態で、セルモーターを回すorキックスターター。
ポイント
プラグを新品にした状態で
- 火花が出る場合:プラグの劣化が原因
- 火花が出ない(弱い):イグニッションコイルよりバッテリーまでの昇圧系電装系の劣化が原因
となります。
※イグニッションコイルも交換したのに火花が飛ばない場合は他が原因と考えれます。時間効率を活かすためにバイク屋さんとかは点検用のコイルなど新品をストックしたりてます。
①プラグの交換
プラグの交換方法はこちら
チェック:プラグ
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※プラグを新品に交換します。
※これで火花が出なければ次はイグニッションコイルの交換となります。
②イグニッションコイルの交換
作業工程は面倒ですが最小限の外し作業で可能です。
イグニッションコイルの交換方法はこちら
チェック:イグニッションコイル
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これで点火しない場合は、”キャブ車の場合なら”さらにCDIなど奥へと進みますが、純正の多くは「点火系が原因の場合」は、ここまでの作業でエンジンはかかります。
※AF67はキャブレターではなくFI車です。
FI車の場合インジェクションコントローラーがあり、基本この中にCDI機能が入っている事が多いですので、これで点火しない場合、コントローラーを触る必要がある場面もあります。
っとこれでエンジンは無事始動し、直りました^^
今回の走行中エンストの原因と対処動画
結果として今回は「イグニッションコイル」の劣化が原因でエンストをしていたという事が判明しました。
どちらも消耗品ですので、バイクであれ、車であれいつかは点火しなくなります。
冒頭ではかからないエンジンですが、最後にはきちんとかかっています。