ジャイロUP [TA01]

【ジャイロ共通】燃料装置のオーバーホールと燃調合わせ|キャブ・オートチョーク・インシュレータ・リードバルブ

2020年12月20日

2stジャイロと言わず、形は違えどバイクのキャブ車全て共通と思って問題ありません。

使用するのはジャイロアップ[TA01]ですが、ジャイロX[TD01]、ジャイロキャノピー[TA01E・TA02]なども共通です。

2stバイクの燃料装置は「オートチョーク・キャブレター・インシュレータ・リードバルブ」での構成です。

4sの場合はインシュレータ・リードバルブが無くその代わりにインレットパイプ・吸気バルブ(エンジン側)がその役割を担います。

燃料タンク~キャブレターまでのフューエルホースやタンクは別にします。

キャブレター車での一番不具合の多いのはやはりキャブレターとなりますので、ここをメンテナンス出来る事がDIYの生命線といっても過言ではありません。

※今回の動画では完全な燃料装置の【取り外し】~【部品洗浄・交換】~【取り付け】~【燃調合わせ】をしています。

早速ですが作業していきます。

 

①:オートチョークOH

こちらは生きてるか死んでいるかを確認して、死んでいれば交換すれば良いだけですのでこちらをご覧ください。

チェック:オートチョーク

【バイク全般】キャブレター車のオートチョークの仕組みと故障診断(点検)方法

ページコンテンツオートチョークの仕組みと故障例オートチョークの点検方法オートチョーク点検作業動画 2st・4st関わらずキャブレタ ...

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②:キャブレターOH

キャブレターはバラシ方~部品洗浄交換・組み立て方まで大切のでご注意下さい。

 

キャブレターの燃料装置で一番の重要ポイントは当然キャブレターです。

如何に細かい方法を記載してますので必ずご覧ください。

チェック:キャブレターOH

【ジャイロUP】キャブレターオーバーホールの方法②|分解・清掃方法

ページコンテンツキャブレターの分解・清掃方法キャブレターの分解【注意】重要事項:エアスクリューとアイドル調整ネジキャブレターの清掃 ...

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※流れの作業は動画でご確認ください。

 

 

③:インシュレーター

これは2stのみです。

インシュレーターは割れの確認必須と、O-リングの交換のみです。

※取付時には、O-リングを車体前方へ向けて、「天地(上下)」と「向き」はとんがってる方が地面側ですので重々ご注意下さい。

 

 

④:リードバルブ

これも2stのみです。

リードバルブは開閉弁になっていて、ここのアルミ弁(バルブ)が変形していたり空いたままになっている場合は即交換です。
この場合著しくパワー減少となりかつ、エンジン回転数も安定しなくなります。

 

キャブレターで調整された「オイル・ガソリン・空気」を混合気として霧状にしてリードバルブを通してエンジンへ吸い込まれていきます。
※ですので、ここリードバルブが汚れている=キャブは確実に汚れていますしエンジンへ吸い込まれています。
その場合はバルブ(弁)を交換して下さい。

※一度外すとガスケットは必ず交換して下さい。

補足:一般使用におけるリードバルブについて

過酷な状況下にあるリードバルブですが、エンジンより手前にありますので、レーサーでもない一般使用ではネジが緩んでいない限り通常変形しません
エンジン寿命まで一度も交換しない車両もあるくらいですのでクランクベアリングペースでチェック✔してあげて下さい。(5~10年に一度)
ですので一度交換すると2つのガスケット交換が必要ですので放置車両や過度の汚れが無い限り触らなくても良いです。

 

 

最後:燃調合わせ【※動画参照】

全てのOHが完了したら必要なのが燃調合わせです。
基本的にエアバルブに関してはキャブレター分解洗浄組立て時に決めておいて触りません。

●エアスクリューについて

※2stジャイロのキャブレターエアスクリュー指定回転数:1・3/8回転戻し

 

●スロットルストップスクリュー(アイドルスクリュー)について

この状態でスロットルストップスクリュー(アイドルスクリュー)を調整して、エンジン回転数を1800(+・-100)に設定します。

 

 

燃料装置の整備で必要な工具等

特殊工具としては確認用に、まずはオートチョークでテスター、キャブレターでD字パイロットスクリュー・ラバープロテクタント、そして燃調合わせでアイドル計測器が必要です。

以下実際に私がしようしている工具ですが、動画参照下さい。

●電気テスター

これは一つは必ず持っておきましょう。
配線に電気が来ているか、そして何Vで何A来ているかが即座に分かります。
通常の電気針+ミニクランプ付き

※クランプ式はほとんどがACのみで、0.1Aが限界のテスターが多いです。
※クランプ式はごちゃごちゃ配線の場合掴みが太いのでしんどい作業になります。
※安物すぎるものは小数点以下表示に注意。
※おすすめは”AC/DC対応・0.01Aを捉える事が出来る精密な”半クランプ”のこいつ。

これがこの価格。家庭の配線にもおすすめです。
※機能やサイズなど異なりますので型番間違えないように要注意。2012番RAです。

使えば唯一無二のAC/DC対応0.01A商品と分かります。(普通3万円以上)
トラスコからも近似価格で出てますがクランプと本体が一体型でしかも0.1Aまでしか電流分解出来ません。

テスター注意点

※壊すときは大抵電流(A)もしくは電流から電圧に針をつけたまま切り替える時です。小学校の時習いましたが大き目設定値からどんどん小さく計測していきますがヒューズ入りですが念のためお気を付けください。
※怖い人はバイクの場合、電圧・抵抗値の2つを使用すればテスターを壊す事もありませんし、これはデジタルなので(+)(-)逆に付けてもマイナス表記されるだけで壊れません。

 

●D型ドライバー(パイロットスクリュー調整ツール)

エアスクリューを触る人のみ必須です。

 

●ラバープロテクタント(ゴム復活剤)

これは必須ですがあらゆるゴムの復活剤。キャブレターゴム部の洗浄メンテに使用します。

 

●アイドリングチェッカー|タコメーター・エンジン回転計

PET-304少し高いですが一番有名なところですかね。
調子が悪い時などプラグコードに挟むだけで確認可能。
なので調子良い時に測って悪くなったら数字で確認できます。

※2ストローク1気筒、4ストローク2気筒及び1回転1発火のガソリンエンジン専用。

 

 

キャブレターバイク【ジャイロ共通】燃料装置のオーバーホール全作業動画

最初から最後までの全ての手順動画です。

 

キャブレターを筆頭にオートチョーク不調も多い2stキャブ車です。ここをしっかり丁寧にメンテ出来るならず~っと愛車を大事に乗れます。
ひろし整備人

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