ページコンテンツ
今日はスクーターバイクのフロントホイールベアリングの交換方法です。
あっという間に終わる作業ですが工具が必要です。
スクーターバイク共通でリアは、クランクから直接アクスルシャフトが出ていてそのシャフトはトランスミッションケース内ベアリングが管理してるので、ホイールベアリングはフロントホイールのみかと思います。
<写真はTodayAF61を使用>
ですのでチェーン式である単車やカブ系バイクは当てはまりません。
という事で早速フロントホイールベアリングの交換方法をしていきます。
ホイールベアリング劣化症状と交換時期目安
劣化症状としては
※高速域で走っているとき異常にハンドルがふらつく、異音がする、手にゴロゴロ感触の違和感。など症状がでたらフロントフォークと合わせて点検メンテナンスが必要です。
※普通の道路でもトンネルに入ったような飛行機音がする。(表現が難しいですがクランクベアリング程回転しないので酷くはありません)
※手で思い切り回してあからさまにゴロゴロ音がする場合は即交換です。
交換時期・目安は?
一応形上では5年~10年と書かれてましたが実際に不具合さえなければ交換しない人の方が多いと思います。
私も不具合無ければ交換はしません。
ホイールベアリング交換作業
シール・ベアリング抜き取り
工具が必要です。
シールプーラーでシールを外す。
パイロットベアリングプーラーを用意。
パターン①:引っ掛けでねじ回し外しの方法。
パターン②:スライドハンマー引き抜き。
パターン③:逆側からシャフトでの押出し。
どの方法でも良いので抜き取ります。
ポイント
パターン①~③のやり方はどれでも構いません。
シャフトの通る相手方が貫通場所の場合はなんとでも抜き取れますので簡単です。
プーラーの使い方が分からない人は実際に使用方法を修理中してますのでこちらを参照。>>こちらからパイロットベアリングプーラーの使い方へ飛ぶ
それより手っ取り早い方法知りたい人や、意味が分からない人は一番下の【※動画参照】ください。
中にはカラーが入ってます。
もう片方はインストーラーで簡単に押出せます。
あっという間に完了です。
シール・ベアリング圧入
次は部品交換したあとの圧入方法です。
まずはシールベアリングを置く。(シールが外側)
インストーラーの近似サイズアダプタを置く。
段差で止まるのでそこまで打ち込む。
ホイールを裏返しカラー挿入。(※向き注意)
同様にシールベアリングを置く。(シールが外側)
シャフトを通しカラー位置をセンターにする。
規定位置までベアリングを打ち込む。
この面は更にシールを打ち込み作業完了。
バイクに組んだ後、走る前に回して確認してみて下さい。
ホイールベアリングが死んでいた場合交換すると、気持ち良い位スムーズに変わるはずです。
スクーター:シール・ホイールベアリング抜取り/圧入に必要な部品・工具等
部品類:
使用した車両がAF61(AF67共通)サイズの為、他車両の人はご注意下さい。
●フロントホイールシールベアリング
純正番号:96140-62000-10
●フロントホイールシール|オイルシール
純正番号:90754-GAZ-980(サイズ:19X30.5X7mm)
●カラー
純正番号:44620-GFC-900
工具類:
●オイルシールプーラー|シールリムーバー
トランスミッションケースやクランク割りする人は必須ですめちゃくちゃ作業はかどります。
●パイロットベアリングプーラー|内掛式:非貫通場所ベアリング抜き
これは私が愛用してる内掛け式プーラーです。
●スライドハンマープーラー|※ハンマー単体
上記パイロットベアリングプーラーのアダプタネジに適合するスライディングハンマー単体です。
※参考:私は基本使いませんが慣れるとこっちの方が楽という声もあります。
●ベアリングインストーラー|圧入器具
これは必須です。とりあえずアタッチメントが多いセットタイプを一つ持っておくと良いです。
※大型する人はこのアルミタイプだと割れる事あるので鋼鉄タイプ(価格は5倍位しますが)持ってた方が良いです。
スクーター:シール・ホイールベアリング抜取り/圧入作業動画
今回の作業動画です。