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前回は原付AF61・AF62・ヤマハギアのエンジンをフレームに乗せたままの簡易清掃版のカーボン除去方法をしました。
前回記事:エンジン腰上(シリンダーヘッド)を開けない簡易版はこれ↓
トゥデイAF61カーボン除去【簡易版】
チェック:カーボン噛み
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【トゥデイAF61】持病バルブカーボン噛みでエンスト|4stバイクのカーボン除去方法は2つ
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今回はエンジンを外した状態での、エンジン腰上「シリンダーヘッド・シリンダー」カーボン清掃をします。
その前にエンジンヘッド開け~シリンダーヘッド開け~シリンダーの開け方です。
どうやら2stから移ってきた人が迷うのがカムチェーンとの事。触らずに開ければ良いのに!!
理論的な4stバイクのカムチェーンの組み方の方法は他のブログでもあるので、何か変化つけたいなと。
せっかくなのでカムチェーンの組み方など何も考えなくて、ボケ~ッとしてても出来る方法を紹介しようと思います。
2stしかいじったことない人も出来るように。
このやり方なら4stを理解する事も、カムチェーンを理解する事も不要。
その為には、ばらし方が大事になってきます。
いたって簡単な作業なので誰でも出来ますのでゆっくりしましょう(腰が痛いからw)。
2年に一回程度すると良いと思います。
では、開始です。
まずはフレームとエンジンを分離する
超簡単です。ボルト2本と配線だけなのでエンジンの降ろし方はこちらに書いてます。
【トゥデイAF61】フレームとエンジンの分離方法
チェック:エンジン分離
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【トゥデイAF61】原付のフレームとエンジンの分離方法|エンジンメンテの前準備またはエンジン降ろし
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この状態から始めます。
上記記事をまとめると、フレームとエンジンが外れた状態で、キャブレターが取れた状態ですね。
ではいきましょ~!
トゥデイAF61のエンジンヘッドの開け方
左クランクケースカバーは絶対に開けないといけない訳ではありません。
ピストンを出すので、まずはクランクケースを開けます。10mm6本です。
開きました。
その状態でヘッドの方を外します。ボルト2つです。
多少固着してるのでゴムハンマーでコンコン♪します。
パカっとなります。
トゥデイAF61のエンジン腰上の開け方
ヘッドが空いたら腰上カバーを外していきます。
スクリューネジ4本をドライバーで外して、ボルトをレンチで外します。
爪を折らないように気を付けます。パカパカ外します。
外したネジなどすぐ無くなるので面倒でも仮止めして置いておく。
注意ポイント
【重要】クランクを手で回しながら、圧縮上死点を出す。(排気上死点に注意。)
チェック:圧縮上死点
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【圧縮上死点の出し方】4stバイクのエンジン整備メンテナンスの必須条件|排気上死点と圧縮上死点の違い
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写真向こう側のプラグ穴からライトを当てて覗きながらピストンが一番上(手前)に来た状態で止めてスプロケットの番号の位置を確認[2が上・1が下](またはフライホイールとフレーム切り欠き確認)するだけです。
ピストンが奥に行ったり、手前に来たりしますので一番手前でストップ。
ギアの1と2の番号見れば良いだけですが色々書くとうざくなるのでとにかく手前でストップ(笑)。
この時ギア側の2番が上・1番が下です。
ロックアーム4本ボルトと、エンジンロングボルト2本、合計6本のボルトを外します。
インパクト禁止。メガネレンチを使用します。
上部にあるカムテンショナーを外します。10mmボルト2本。
外れました。
テンショナーは付ける時はドライバーで真ん中のネジ部分を開けますが、今はこのまま作業続けます。
カムスプロケット(カムギア)を外します。から回りしますので、「クランクを固定する」か「ユニバーサルプーリーホルダーで固定」してボルトを回します。
ギ~コギ~コ。インパクトだとすんなり外れますが辞めましょう。必ず手工具で。
これで外せます。
が、
ちょっと待った!
冒頭でも書きましたがあくまで、組む時のカムチェーンの事よだれ垂らして何も考えない方法なので覚えておくと便利な方法です。
特に原付を3台とか複数台同時にする時とかは考えないので便利です。無の境地。
トゥデイAF61のカムチェーンの組み方【外し方】
正確には【簡単にカムチェーンを組むための外し方】です。
今圧縮上死点で止まっているわけなので油性ペンで線を引いておきます。初心者の時に良くしてました。これの良い所は絶対に迷わない所。
万が一組んだ後エンジンがかからないとか出てくる事がありますが、これを完璧にしておくことでカムスプロケットとチェーンの「組み方間違いやズレ」をエンジンかからん原因から150%の自信をもって外せるからです。
再度開けるのもしんどいしんどい。
ましてやあとで「待てよ。もしかして一山あの時ズレたか?」など無くなるので敢えてする方が良いです。
あくまで初心者で初めての人にはとても役に立つやり方ですよ。
現在【圧縮上死点で止まっています】。
この状態で、3肯定手間をかけます。
1:クランクギア(ドライブフェイス)とケースに印をつける
どこでも良いのですが、ここにしました。ケース側とギア山の先をマジックで塗ります。
2:フライホイールとケースに印をつける
フライホイールとケースの切込みに線を引きます。勢いで空冷風車までいっちゃいました(笑)。ピストンを交換するわけじゃないので飛ばして良いですが3肯定を癖付けときます。
3:カムスプロケット(カムチェーンギア)とチェーンに印をつける
チェーンの一つ山とスプロケットに印を付ける。
ギヤの刻印の数字見れば分かるやんというのは置いときます。
メモ
トゥデイAF61の圧縮上死点
ギアカムスプロケットの状態は刻印が上=2・下=1です。
つまり、ピストンが全て出た状態で刻印が上が2・下が1が圧縮上死点です。
ギアが1山ずれたり、180度間違える人が多いですがそうするとバイクは動きませんのでやり直し( ̄▽ ̄)
HONDAさんより。
刻印とけがき線の平行さえきちんと出来ていればなんの問題も無し。
しかしこれ、ブログ用なのであくまで間違えようが1mmも無いやり方です^^;
これでOKです。
全体で見るとこんな感じです。見にくいですがマジックが見えますか?
次組んだ時、この3つが一致した状態であれば「間違いなく」完璧です。子供がしても間違えない^^;
と、このマジック3肯定入れたので記事が飛びましたが(笑)、これで引っこ抜いていきます。
カムスプロケットを手前に引いてシリンダーヘッドを外していきます。
印つけてるので別に外れてもなんちゃ~ないですよね。
丁寧に引き抜くと直立でチェンガイドに乗っかります(笑)。
輪ゴムかけます(笑)。どんだけやねん。
さらにシリンダーヘッドを外していくときカムスプロケット(ギア)とゴムを外す必要がありますが、ピストンまで出してもすぐこの状態に戻せるので精神安定上良いですよね?
怖くない。
参考
なぜそこまでするの?
これは昔4st出はじめの頃ここまで書いてるブログが欲しかったので書いてるだけです。
最初の頃はエンジンかからず理屈も意味も分からずお手上げで捨てましたからね。
万が一読者様がされる場合同じ事が起きないようにここまで徹底すれば失敗のしようが無いですから。
今なら何もせずもちろんできますが、DIYでは自己責任で失敗はつきものですけどね。
「する必要ないじゃん」と言えばそれまでです(笑)。私も今は当然しませんので。
さて、これで
「エンジンバルブ」と「エンジンピストン」とのご対面です。ぎゃ~!こびりついちょる。
カーボン噛みは標準仕様なので安心して清掃方法を覚えましょう(笑)。その方がもう早い。
【ロッカーアーム+シリンダーヘッド】↓
シリンダーも外します。
【シリンダー+ピストン】↓
50ccの場合、新品もどうせすぐカーボン噛みエンストします(笑)。
標準仕様と思って
覚えるしかない。。。
けど無理な人はきちんとバイク屋さんへ出してくださいね。何気にやる気と情熱は必要です。
腰痛持ちには体勢がなかなか地獄の作業ではありますので。
次回は、トゥデイAF61のバルブとピストンヘッドの掃除方法です(予定)。
なかなか仕事が忙しくゆっくり出来ないのでとりあえずこの状態で放置車両です^^
路上駐車場の人や駐輪場でする人は半日で終わらしましょう。
前・中・後編と続く
エンジン腰上カーボン除去方法【前・中・後】編
この3工程でエンジンのカーボン除去は完成します。
作業自体は腰がやられるだけで簡単です。
【前編】
チェック:前編
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【トゥデイAF61】前編:4st原付のピストンとバルブカーボン除去方法|まずはエンジン腰上の開け方とカムスプロケットとチェーンの注意点
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【中編】
チェック:中編
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【トゥデイAF61】中編:4st原付のバルブカーボン除去方法|シリンダーヘッド+バルブピストン清掃方法
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【後編】
チェック:後編
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【トゥデイAF61】後編:4st原付バイクのピストン+リング交換方法とカーボン除去方法
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