DIY

バイク用作業台を製作しよう【作業台エコDIY第⑤段】|反り返った杉木材を真っすぐに修復補正

2020年4月16日

今回は反り返った天板の修復方法です。

悲しいがな作業台を造ってるうちに天板が反り返ってしまいました。

第②段:天板製作編」で書いてますが2枚の杉足場を圧着して1枚にしてるので、1枚づつが反って「W」の字みたいになっています。

 

最初、要領が分からず4日間かかりましたが、きちんと内容を理解していれば1日で完了したかもしれません。

特に杉の木の長尺は反りやすくて梅雨時期の湿気の多い時期などによっても反りが変わってくるとの事です。

実際にかなり反り返った天板が、教えて頂いた事をすることで真っすぐになりました。

天板を外してひっくり返すと反りがあからさまに分かります。

 

チャンネル材を置いてみましたが、かなり反ってます。

 

反り返った天板を元に戻すには|木材のメカニズムを知る

曲がる原因は色々あるけど、根本は木の繊維がそちらに流れようとしている事。

天板なので 個人で火は難しいけど、夏場なら太陽に1日 矯正しながら干しておくと 全体に熱が入り 矯正しやすいとの事です。

木材は反りやすいものから反りにくいものまで様々な種類がありますが、共通して言えるのが、反りのメカニズムは”繊維の向き”と”水分の偏り”という事です。

両端が反ることによって真ん中がへこんできますが、このへこみ側は「水分が収縮している」との事です。(水分不足もしくは裏側に水分が多すぎ)

要は、乾いてる方に曲がろうとするとも言えます。

ちょっと手書きしてみました。
[繊維の向きと水分]

 

つまり凹み側に水を与えると元に戻る修正もあるので、その習性を利用して元に戻すとの事でチャレンジしてみました。

やり過ぎると今度は「逆側に反る」との事でした。

なので繊維の向きと水分の量に注意しながらする必要があるそうです。

まっすぐになったころ合いでガッチリと反り防止材を打ち込む必要がありますが力技の矯正”は余程うまくしないと割れや再発の原因にもなるとの事です。

他にも相反する向きの木同士で反りの相殺を狙う方法や反りの反対方向に収縮率の高い物などを貼る・塗るなどの方法もある。
木は生き物なので永遠に動く物なので、薄くすればするほど 曲がりやすくなります。

ツイッター引用:松井製額様より

↑「反りの反対方向に収縮率の高いものなどを塗る」というこれ、素人の私も出来そうで気になりますね。

やはりプロの方の情報はとても凄く勉強になりますし、松井製額さんは額縁製造業のプロフェッショナルの方で、とても助けて頂けてます。
心を込めたドレス額縁を製造されてます一度ご覧ください。ブログ:松井製額さん>>

 

 

反り返った天板を元に戻すには|水分と重石を使う

※動画参照】私は初めてですので、4日間かけて実験も兼ねてパターンをしてみましたが、一番良かったのはなるべく水平な地面に水を程よく溜めて、天板の反りで凹んだ方を下にして上から重石で押さて一晩放置。

これがベストでした。

ちなみにニス塗り完了後でも有効でした。

たっぷりと水を敷いて。

 

綺麗に伸ばしてあげて。

 

反りの凹み面を下にして水の上へ敷いて。
これだとまだ隙間がありますのでしっかりとした重石が必要です。
※この時気づきましたが、2枚の足場板を繊維の向きを同一にしてたのでまだ助かりましたが、逆向き同士にしてたら「S字」のようになっていましたね(;'∀')ホッ。

 

バイクのエンジン側を端へ置いて、向こう側は別のバイクと発電機を重石にしてます。

 

今一度チャンネル材を置くと一目瞭然でした。
一度反った物なので完璧な商品状態までは戻りませんが天板しっかりと直線が出だしました。

 

この状態で、反りやすい端っこ側の反り防止当て木をスチールへ変更して、ネジ止めを16個しました。
商品ではないので自由です。

 

ねじの系も太いものにして、このような感じで打ち込んでいます。

 

さらに内側には天板のズレ防止用の当て木もスチールへ変更して強力にしてみました。

 

中側には今まで使っていた当て木も捨てるのはもったいないので打ち込んで強力に。

 

頑丈仕様にして完了です。

 

ビフォーアフターで一目瞭然と自分でもびっくりしました。
歪みの度合いが、アフターはほぼ直線のまっすぐまで修正できました。

 

建築会社さんのブログや動画を参考にして試行錯誤してみましたが、無事復活してほっとしてます。

 

 

反り返った杉の木を真っすぐに修復補正の作業動画

今回の作業動画です。
実際は4日間の長い戦いでしたが早送りで見やすくしてますので、良かったら是非ご覧ください。

 

 

バイク用作業台DIY製作

 

金属はサビや加工で難しいですが、木って生き物のような難しさですね。
ひろし整備人

関連記事

-DIY
-, ,

© 2016 ひろしバイクどっとこむ|ビジネスバイク専門