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今回は症状から探ります。
30kmで”運転走行していたら、突然エンジンがストール”してしまったとの連絡。
プスンプスン。動かない。。。という事です。
前回はただのプラグ寿命でしたが今回ははたして???
前回時間が無かったのですが別に手抜きしたわけではありませんでした^^;
トゥデイAF67はFI(インジェクション=電気燃料噴射装置)車両の方です。
先入観を無くして、なるべくより細かく症状と考えられる原因を探ります。
症 状
- 冒頭書いた通り”運転走行中に、突然エンジンスト”してそれ以降走らない、エンジンもかからない。
つまり放置車両でもない。 - ガソリンは入っている。
- オイル交換は1か月前。
- プラグ交換は1か月前。
- 停止後、セルは回るがエンジンがかからない。(バッテリーは3年前交換)
- エンジン内部のメンテは5年間していない。
- 若干キックが軽い?
原因パターン予想
症状ともらった情報から判断すると、
- 走行中なので、プラグも怪しいが交換したばかりなので多分違う。
(プラグ交換OKより) - ガス欠ではない。(ガソリンOKより)
- ピストン焼けではない。(オイルOKより)
- ”FI車なのでバッテリーも重要”ですがセルは回るので一応大丈夫かと。(セルは回る事より)
※ただし3年前なので交換必須。 - 「カーボン詰まり・エアフィルタ詰まり・インジェクション詰まり・念の為マフラー詰まり(4stでも)・エアフィルタ詰まり」が濃厚と思います。
他に薄い原因として、ピストンリング割れ・CDIなど電気系の故障もしくは複数の同時故障もあります。
(エンジン内部メンテ5年無しより) - 放置車両では無いのでガソリン詰まり関係はなりにくい。
もちろんここではあくまでも情報精査です。
最近こけたとか、軽い事故したとか、いたずらされたとか、情報は何でも貴重です。
ということで見ていってみます。
今日は鬼の暑さなので体が重たいのですが^^;
一つづつしていけば解決するでしょう。
正直ここまでメンテナンス入れてない場合、今後も考えて全部した方が早いと言えば早いですが。
トゥデイAF67:走行中のエンストの✔チェック箇所とメンテナンス方法
✔キックで圧縮確認:
感覚で大丈夫ですが少し軽い気がします。
キックスターターでスカスカになっていないか確認。
圧縮漏れ初期段階かもしれません。
※完全にスカスカなら整備不良出ない限り、バルブカーボン噛みによる圧縮もれでほぼ確定です。→カーボン除去へ
✔プラグチェック:
プラグの交換方法はこちら
チェック:プラグ
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【トゥデイAF67】スパークプラグ交換方法
続きを見る
問題無しでした。
※盲点としてイグニッションコイルが不調の事もありますので、火花のチェックもしましょう。
✔バッテリーチェック:
FI車の場合は電気ガソリン調整供給なので重要です。
酷かったですので交換しました。
(※頻繁整備の人は分かると思いますが通常マイナスに緑青がたまりやすいですが、今回はマイナスにこびりついています)
ただし、今回はこれだけではかかりませんでした。
バッテリーの交換方法はこちら
チェック:バッテリー交換
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【トゥデイAF67】バッテリー交換方法
続きを見る
✔ガソリン量・オイル量チェック:
ガソリン量
ガソリンはタンク覗くだけです。問題無し。
オイル量
オイル量は”ギザギザの所まで濡れているか?”と”色”を確認。
量・色ともに問題無し。
オイルの減りが1か月など余りにも減りが早い人はこちらを確認。(4stは一生オイルは減らないと思ってる人がいるので注意)
チェック:こんな事もある!
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【トゥデイAF67】4stバイクのエンジンオイルが一か月で無くなる原因|応急処置の方法
続きを見る
どちらも問題無しでした。
✔エアエレメントチェック:
ここまでは基礎確認と基礎メンテナンスです。
いわゆる誰でも出来ます。
これは酷い。。。交換しました。これはエアー吸入出来ない位ひどかったです。
後ろからオイルも出ている状況ですね。
しかしエンジンはかかりません。
エアエレメントの交換方法はこちら
チェック:エアエレメント
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【トゥデイAF67】エアーエレメント(フィルター)交換方法
続きを見る
どんどん潰していきますよ~^^
カーボン詰まりの確認とメンテナンス
✔マフラーの確認とメンテ:
完全に清掃は出来ない仕組みなので簡易的となります。
ひろしバイクを見て頂けれる人なら理由は分かります。
AF67のマフラー交換・清掃方法はこちら
チェック:マフラー
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【トゥデイAF67】マフラーの交換方法と清掃方法
続きを見る
軽く清掃しましたが、問題無しでした。
✔エンジン腰上[シリンダー・ヘッド]の確認とメンテ:
※この作業でエンジンはかかる場合が”ほとんど”です。
2つのやり方があります。
①:簡易型
こちらは簡易バージョン(応急処置)です。
基本的に再発が近いですが、初期段階ならしっかり直ります。
チェック:カーボン除去
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【トゥデイAF67】4stバイク全般のエンジンバルブカーボン詰まり除去方法|誰でも出来る簡易編!動画有り
続きを見る
今回はこれで直りました♪
結果として今回はエンジンバルブのカーボン噛みによる圧縮漏れという事が分かりました。
次の故障スパンまで先があると思いますので、プラグ交換日にちorメーターなどしっかり整備簿にメモしておいて完了です。
②:腰上エンジンOH
こちらは慣れるまでは大変ですが、時間がある時にする分にはとても楽しい作業ですし、勉強にもなります。
このやり方は腰上エンジン周り不具合系すべての症状を改善するのでオーバーホールはおススメです。
オーバーオールの場合はこちらをご覧ください。
チェック:腰上エンジンOH
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【トゥデイAF67】腰上エンジンオーバーホール③|まとめ
続きを見る
トゥデイAF67】症状別:走っていて突然エンスト。以降エンジンがかからない。|今回の症状修理作業動画
上記の事を全てした今回した修理作業の一連動画です。
流れなので早送りしてますが各部分ごとに✔チェックすることをおすすめします。
いかがでしょうか??
エンジンはかかる事が99%だと思います。
丁寧・慎重・楽しくバイクのメンテをDIYで^^
もちろん違う事もあるので原因と対処の追及はまずは机上でしてから現場ですると作業がスムーズになります。