ページコンテンツ
最近の4st原付で良く出る症状ですね。2台同時に整備します。
原因はほぼ分かっているので全部してしまえば良いです。
一連の流れでも作業自体は全部で1日あれば出来ます。
問題は専門の工具や故障個所部品が揃っているかどうかにもよります。
部品注文など考えていくと、届くまでの日数などあるので一週間は見てた方が余裕がありますね^^
ちなみにバルブクリアランスも重要で朝一や寒い時期に始動直後だけエンストする場合はこちらをご確認ください。
チェック:4stバイクの暖気
-
4stバイクの暖機運転・走り方の重要性:エンジンバルブカーボン噛みエンスト原因とオイル白濁化
続きを見る
「信号待ちで発進しようとアクセルを空けるとエンストする。」原因
エアー供給の不具合、キャブレターの不調、チョーク故障で燃料が多すぎ少なすぎ、カーボン噛みで圧縮抜け。他電装。
AF61の良くある症状のど定番ですが原因はここです。
トゥデイAF61の不動原因トップ
- プラグの寿命
- エアクリーナーの汚れ + 2次エアー吸い(ホースひび割れや抜け、緩み)
- ダイアフラム(バキュームピストン)のゴムの亀裂
- キャブレターのパイロット詰まり
- オートチョークの故障
- エンジンルーム内のカーボン張り付き
- CDIやハーネスの接触不良および故障・アースの腐食など
- その他整備いろいろ
エンジン圧縮の測定方法・駆動系(クラッチ・ベルト・プーリーウェイトローラー)整備・マフラー詰まり・バッテリー交換・タペット調整・ヘッドライトバルブ交換・メーター球交換・タイヤ交換・シート貼替え 等
この1~7つのメンテで大体毎回治ります。
エンスト原因だけでなくこれで最高速やらエンジンがかかりにくいやら、なんやら駆動系以外ほぼ全て治ります。
※あくまで全て調子よく状態で最高速を伸ばしたいならボアアップと駆動系で可能ですが、それは故障メンテではないのでここでは一旦省きます。
すぐ治るという、これがこの原付バイクの良い所です。
整備性も悪くありません。
4・5・6を覚えれば最強です♥
上記+ピストン交換とベアリング交換まで覚えれば99%完全に復活します。復活するから次が買えない貧乏性なひろぱぱです。
これで治らなければ捨てます廃車しますが、8台ありますが治らなかったことがここ10年ありません。
なので買い替えたくても使えちゃうんです^0^/物は大事に。
中でもほとんどが3・4・5・6の症状ですが、2のエアクリとキャブを繋ぐホースが割れてたこともありました。
2次エアーを吸うとアイドリングもおかしくなります。
5番のチョークと6番のエンジンルーム内のカーボン噛みは有名な症状ですね。
これに関しては分解しても良いのですがもっと簡単な方法と予防で治します。
なぜなら分解掃除してもどうせ持病の為再発はするからです。
トゥデイであれDioであれこの年代4st他メーカー全部。
AF61は壊れやすいと良く言いますが圧倒的に台数が多いので故障報告も圧倒的なだけと判断します。
メンテと壊れる場所さえ分かっていればこんなに部品が安く、長持ちするバイクはないのではないでしょうか。
ちなみにうちは業務で酷使してはや10年もってます(笑)
週4回8時間動いてます。(嘘じゃなく本当ですよ)
まずはAF61と長く付き合っていくためのポイントは、「キャブレターのオーバーホールを覚えること」と「エンジンシリンダーのカーボン除去をする方法を覚える事」or「エンジンクリーナーメンテナンスと添加剤予防をする」こと。
この時期の車種はトゥデイであれDioであれ実は同じなんです。
なので上記3点を覚えれば良いだけです。
逆に元値が安いのですぐに元はとれるメリットもあります。
今では愛着すら湧いてます(笑)
1・プラグの交換
基礎中の基礎ですがプラグの交換をします。
蓋を開けて引っこ抜いて新品に交換します。これは誰でも出来ますよね。
プラグが真っ白になってたらエアーが多すぎで焼き付き怖いので注意です!
きつね色もしくは、使い過ぎなら真っ黒が安心。
何気にとても作業しにくい腰痛泣かせの位置にあります。
チェック:プラグ
-
【トゥデイAF61】スパークプラグ交換方法
続きを見る
2・エアクリーナー(エアエレメント)の交換
車体左側から7つのネジをはずすだけです。
これも基礎ですね。
新品に交換します。感覚的に1年に1回程度でしょうか。
乾式の為エアーブロー掃除か交換しかできませんので注意。
間違っても水洗いしないようにです。(空気清浄機と同じであれ水洗いして乾かすと地獄になりますw)
チェック:エアエレメント
-
【トゥデイAF61】エアエレメント(フィルタ)交換方法
続きを見る
3・ダイアフラム(バキュームピストン)のゴムの亀裂
これも簡単です。
メットインを外すと下図のようにキャブが出てきます。
キャブレターのトップ部分です。ねじを二つ外すとでてきますがばねがあるので無くさないよう注意。
今回はどうせキャブノOHするので外しましたがキャブは外さないでも作業は簡単にできます。
ゴムなので、劣化します。薄いのでゴムの硬化が起こると、穴が空きます。図の点線部分に穴が開きやすいです。
AF61のダイヤフラム(バキュームピストン)に穴があくとアクセルのレスポンスがどんどん悪くなり、高回転が回りにくくなります。
また、負圧量も狂い、エンジンの始動性も悪くなります。
破けやすい部品なのでラバープロテクタント(ゴム復活剤)でメンテナンスしてあげてください。
ちゃんとメンテしないとなかなかの値段します。
ラバープロテクタントは必ず一つ持っておきましょう。他にはオイルシールなど重要なシール部分の復活に活躍します。
定期的に吹けば硬化も防げて超重宝します。
4・キャブレターのジェット類詰まり
パイロットを外すためにはキャブを全部外さないといけませんので実質オーバーホールとなります。
一見複雑に見えますが慣れたらおならがでます。
めんどうなだけで何てことありません。
AF61のキャブレターの外し方
まずはメットインの4本ボルトを外してメットインを取ります。
するとキャブレターが出てきます。
赤丸のボルトとねじを外して、ホース類を引っこ抜きます。
その際ホース関係は元に戻せるように写真などとって思えておきましょう。
写真では見えませんがキャブの後ろ側の下から見るとガソリンのドレンホースボルト(マイナス)があります。
これを緩めて上げてキャブ内のガソリンを出してあげます。
オートチョークの下を唯一透明(黄土色)のホースがあるのでその先に受け皿を用意しておくと良いでしょう。
左側スタンドの辺にキャブ内ガソリンのドレンホースの先っちょがでてます。
そのあとガソリンホースなど抜いてもキックしない限り負圧の関係でタンクからドバドバ漏れることはありませんので安心を。
外れるとこんな感じなります。
丸で囲んだ部分に異物を落とすと最悪なのでキッチンペーパーなどを詰めて穴埋めをします。
これでキャブレターの外しが完了です★
そして、ねじをはずしてキャブクリーナーやエンジンクリーナーで綺麗にします♪
面倒かどうかだけで誰でもできます。
ジェット類の確実な貫通清掃の例↓
釣り糸のハリスが一番良い気がしてます。穴という穴を貫通させます。
本体の穴の方もです。
どぶ付けさせても良いですし私のようにしょっちゅう整備する人はささっとパーツクリーナーやエンジンクリーナーでもOKです★
パイロットジェットだけはマチ針ですら通らない小さな穴なので釣り糸を使用してます。
で、ピカピカにして完成★
たいがいここまですれば治ることが多いです。
パーツクリーナーは当たり前ですが、エンジンコンディショナーも必ず持っておきましょう。
特に、後述するAF61のエンジンルーム内のバルブのカーボン落としと予防に使用します。キャブでも使えます。パーツクリーナーと違い揮発性が少なくこびりついた汚れをアワアワにします。漬け置きに最適。
こちらにも別の日に作業したのでキャブレターのオーバーホール方法を書いています。
トゥデイAF61キャブレターオーバーホールの方法
チェック:キャブレター
-
【トゥデイAF61】原付バイクのキャブレターのオーバーホール方法|アイドリング(エアー・スロットル)調整セッティング方法
続きを見る
5・オートチョークの故障
オートチョークは大分類としてはキャブレター項目なのですが切り離して考えた方が良いです。
これはAF61トゥデイに限ったことではなくスクーターの持病です。
噂によると8割型壊れるそうです。
さくっと交換すれば完了です。
が、私修理したら何故か治るパターンばかりで、交換したことないですね。
当然交換の方が圧倒的に楽ですが。
オートチョークのオーバーホール(清掃)の方法を書きました。
トゥデイAF61オートチョークオーバーホールの方法
チェック:オートチョーク
-
【トゥデイAF61】バイクのオートチョークの生死点検確認方法|オーバーホール整備
続きを見る
この不具合はAF61だけでなくとても多い症状です。
こんな方も発見!
なのでもうオートチョークキャンセルという手もありますが、何故かうちの子たちはオートチョーク正常なのでしてませんが運が良いだけですかね^^
参考:http://minkara.carview.co.jp/userid/527381/car/1608985/2638006/note.aspx
オートチョークを殺すこんなサイトがあります。
しかしこれするともちろんエンジン始動が弱くなりますので、よほどエンジン内がカーボン無しで綺麗でないと利便性も無くなります。
※ニードルが伸びた状態で殺すか、縮んだ状態で殺すかによってバイクの「始動性」or「中高速域」どちらかが犠牲になります。
6・AF61のエンジンルーム内のカーボン張り付き除去と予防
冒頭にも書きましたが分解しても持病の為再発するので予防と分解無しのメンテナンス方法です。
こびりついたカーボンを除去します。ヘッドを開けないやり方を書きました。応急処置みたいなものです。
トゥデイAF61【簡易版】カーボン除去の方法|エンジン腰上を開けない場合
チェック:カーボン噛み
-
【トゥデイAF61】持病バルブカーボン噛みでエンスト|4stバイクのカーボン除去方法は2つ
続きを見る
AF61エンジンコンディショナー(カーボン除去剤)の使い方
キャブレターを外してインマニ部分からもスプレーします。
スプレー後少し放置して、組み立ててエンジンをかけますが、最初は当然かかりにくいので、セルをジャンピングさせてもしくは、根気よくキックを頑張ります( ゚Д゚)キックキックキック!
※キックの場合は限界があるのでセルをおすすめします。(動画参照)
するとカーボンが剥がれてくれればエンジンがかかりますので、アイドリングで白煙がもくもくでます。
黒煙が出る場合は燃焼中でかなり多いカーボン詰まりですが、どちらにせよ煙がなくなるまで吹かしてあげます。コレデOK
これもAF61の持病ですので病気を理解していればクソ~っ(# ゚Д゚)何故なんだ!?となりません。
またか!?となるだけです^^;
上記を実際にした動画がこちらです。
私は基本シリンダーを開けますが、怖い人はこちらのやり方をおすすめします。
早い段階であれば治りますがあくまで応急処置です。
かなり重症の場合!:エンジンシリンダーを開けて清掃するしかない
きちんとカーボン除去を完璧にするにはエンジン腰上をオーバーホールします。
必要な順番をまとめてみました。
完全版!カーボン除去の方法|腰上エンジンオーバーホール
トゥデイAF61エンジン系のOH手順
①:前準備|作業しやすくする
チェック:前準備
-
【トゥデイAF61】原付のフレームとエンジンの分離方法|エンジンメンテの前準備またはエンジン降ろし
続きを見る
②:腰上エンジンの開け方|開ける手順
チェック①:腰上エンジン開け方
-
【トゥデイAF61】前編:4st原付のピストンとバルブカーボン除去方法|まずはエンジン腰上の開け方とカムスプロケットとチェーンの注意点
続きを見る
③:シリンダーヘッド|部品洗浄・交換等
チェック②:カーボン除去
-
【トゥデイAF61】中編:4st原付のバルブカーボン除去方法|シリンダーヘッド+バルブピストン清掃方法
続きを見る
④:シリンダー・ピストン|部品洗浄・交換等
チェック③:カーボン除去
-
【トゥデイAF61】後編:4st原付バイクのピストン+リング交換方法とカーボン除去方法
続きを見る
⑤:腰上エンジンの組み方|元通りにして完了
チェック③:組立て
-
【トゥデイAF61】4St原付の腰上エンジンの組み方|ピストン・シリンダー・ヘッド・カムチェーンの組み方
続きを見る
日頃からエンジンルームのピストンバルブのカーボン噛み予防!
普段からのメンテナンスでかなり症状が予防可能です。
結局何もしなければ持病なのでまた再発しますがかなり有効なのがこれ。
色んなブログでもありますが、気休めではなく効果覿面です!
<ヤマルーブ ガソリン添加剤 PEAカーボンクリーナー>
信頼のヤマハ製(笑)ホンダはずっとオイルや添加剤ではヤマハに勝てないでしょうね^^;
7・電装系:CDIやハーネスの接触不良および故障・アースの腐食など
さて、ここまでしてアクセル開くとエンストする場合はもう信号がちゃんと送られていないことになります。
ま~エンジンルームにカーボンが付きすぎてるのがほとんどですが順序的には電装系に移ります。
CDIなどが壊れていますね。
素直に交換します。
TODAYやDIOのCDIユニットは点火だけでなくスターター制御もしてます。
ただ値段が値段なので出来ることを先にボディアースのネジに226(接点復活剤)したりメンテナンスをしてから判断します。
ちなみにひろしぱぱはCDIが壊れた事は一度もありません。壊れない事を祈ります。
電装系の点検方法
ピンポイントは無理ですが、これを使用する事で電装系・特にバッテリーからの昇圧系のACG・CDI・イグニッションコイル・プラグコード・プラグの不具合が分かります。
おおまかをこれでテストして細かいのをテスターで絞っていくという形になります。
リンク先車両はAF67ですが共通です。
チェック:電装系点検方法
-
バイクの点火スパークプラグテスター(チェッカー)の使い方|ジェネレータ・CDI・イグニッションコイル・プラグコード・キャップ・プラグ状態確認
続きを見る
トゥデイAF61のその他整備色々
エンジン圧縮測定方法
エンストの時は圧縮も弱っているはずなので測定しましょう。
エンジン圧縮を数値で測定する方法
チェック:圧縮
-
【トゥデイAF61】原付のエンジン圧縮確認方法|エンジンコンプレッションゲージの使い方
続きを見る
タペットクリアランス調整方法
アイドリングやアクセル回したときにカチカチカチカチ~っと音がしたら注意です。
9割型エンジンヘッドとシリンダーヘッドの間のタペット調整が必要です。
簡単な作業で治ります。
カチカチ音がしたら要注意!金属同士が当たってます。
チェック:タペットクリアランス
-
【トゥデイAF61】バイクのタペットクリアランス調整方法|カタカタカチカチ音には注意!
続きを見る
駆動系(クラッチ・ベルト・プーリーウェイトローラー)整備
トゥデイAF61の駆動系3セットの全ての整備方法と部品交換方法です。
AF61:駆動系
ドライブベルト
ドライブベルトが切れたら交換しましょう。純正と社外ベルトの違いもあります。
チェック:ドライブベルト
-
【トゥデイAF61】原付のドライブベルト交換方法|原付のベルトが切れた~Σ( ̄□ ̄|||)ガビ~ン
続きを見る
クラッチ
クラッチシューが削れると出だし空回り(クラッチ滑り)するので注意。
チェック:クラッチ
-
【トゥデイAF61】クラッチ交換方法|シューの摩耗点検および交換
続きを見る
ウェイトローラー
ウェイトローラーの交換方法です。トゥデイの重さは6.5×6つ。
チェック:ウェイトローラー
-
【トゥデイAF61】ウェイトローラーを交換する方法|駆動系左クランクプーリー側
続きを見る
マフラー詰まり/清掃方法
マフラーに関しては基本交換となります。
中途半端に清掃すると間違いなく詰まりますので注意。
中の触媒を全部綺麗にするのはどぶ付けしても不可能ですので焼くしかありません。
エキゾーストパイプ部分を清掃する程度の気持ちで良いと思います。
2stバイクの時はワイドハイターをマフラーに入れてとかしてましたが基本散々な目に遭います(笑)。
マフラーに関して
チェック:マフラー
-
【トゥデイAF61】マフラーのカーボン除去掃除方法|マフラーの外し方
続きを見る
これでも万が一かからない場合更に深く調べる必要が有りますが原因不明の症状というのも確かに有ります。
厳密には原因はあるのですが、悪い部分が複合していたりして見つけれない事はありますよね。
ですので大事なのが早めの一つ一つの処置。これに限ります。
そのシンプルさゆえ、ビジネスバイクとして取り入れています。